La Verda Koroの輪読(第31回)

La Verda Koroの訳の当番が回ってきました。今回はナダイたちエスペラント講座の面々がウラジオストクの捕虜収容所内のエスペラントクラブを訪問する場面です。

港に戦艦肥前が停泊しているのですが、第一次大戦時はまだ戦艦を輸入していたのですね。
それはともかく、捕虜収容所に女性客が来るというので、収容所全体の人々が見に来て興奮している場面です。私は男子校だったので、文化祭に女子高の生徒たちが着物姿で琴の演奏をしに来た時の騒ぎを思い出しました。

これは物語とはいえ作者の実体験に基づいて書かれているようです。
ここで訪問者たちが耳にする”La Espero”の最初に作られたメロディーを探し出して一部ですが聞くことができました。
また招待してくれた人の事務所で聞いた詩の朗読のグラモフォンディスクについても存在の記録がありました。
ということは、クラトフの日露戦争時の体験談に出てくる日本人のエスぺランチストや、今回は肥前で任務についている軍人のエスぺランチストにはモデルがいるのではないかと、調べてみましたが、残念ながらそれらしき該当者を見つけることはできませんでした。

このあたりから物語の場面が大きく変わっていく予感があります。この章に入るまでは、物語の中で「死」”morti”と「神」”Dio”という言葉は直接には一度も使われておらず、代わりに遠回しな詩的表現が使われています。この章で初めて”morti”が使われました。おそらく”Dio”ももうすぐ出てくることでしょう。

というわけで、次の展開をわくわくしながら待っているところです。

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