LaVerdaKoro_036

テキスト

La aŭtomobiloj haltas en la haveno ĉe la bordo. kie la granda japana militŝipo staras. Kapitano Oba petas la tutan societon «esti liaj gastoj». Ĉiuj tre ĝojas. La ŝipo estas interesa. Ĝi ne estas nova. En la rusa — japana milito ĝi estis rusa militŝipo kiun la japanoj subakvigis kaj post la milito ili relevis kaj renovigis.
En la kapitana kajuto la gastojn denove atendas tablo kun japanaj manĝaĵoj kaj trinkaĵo, kiun la japanoj nomas «saki». Maristoj servas ĉe la tablo. Unue al la viroj, poste al la virinoj. Estas japana etiketo.
Post gaja konversacio, antaŭ la foriro, kapitano Oba prenas skatolon el ŝranketo kaj metas ĝin sur la tablon.
— Gesinjoroj, — li diras — mi vidas, ke vi ne havas esperantajn insignojn. En via urbo vi ne povas aĉeti. Akceptu de mi donacon por via grupo. En la skatolo estas kelkdekaj da belaj verdaj steloj.

(KTH
(病院から出発し)2台の車は岸にある港に止まります。そこには、大きな日本の軍艦が停泊しています。キャプテン大場は、会全体(来客の人全て)が自分のお客さんになってください、と求めています。
皆さんとても楽しんでいます。
興味深い軍艦があります。それは新しい軍艦ではありません。
ロシアと日本の戦争中に、その軍艦は日本人が沈めたロシアの軍艦で、戦争後、日本人が引上げ、改装しました。
キャプテンの客室に、お客さんたちを、再び日本食や日本の飲み物(日本人たちは「お酒」と言っています)がのった食卓が待っています。
海員が食卓で仕えます。
初めは男性に対して、その後、女性に対して仕えます。
日本のエチケットなのです。
楽しい会話の後、離れる前に、キャプテン大場は小さな戸棚から手箱を持ち出し、食卓の上に置きます。
「皆さん」と彼が言います。
「皆さんはエスペラントの徽章をお持ちでない、という事を私は見ました。」
「皆様の町で、皆様は買う事ができない。」
「貴方方の全員のために、私からの贈り物を受け取って下さい。」
その手箱の中には、いくつかの美しい緑の星章があります。

経過

P46の下から4行目~P47の12行目まで

1.   La aŭtomobiloj haltas en la haveno ĉe la bordo, kie la granda japana militŝipo staras.

(KTH
(病院から出発し)2台の車は岸にある港に止まります。そこには、大きな日本の軍艦が停泊しています。
(UK
militŝipo starasくらいだとついていけるのですが、suno starasという表現を見かけたことがあります。
 どんなものなら立たせていいのか興味があります。
(KTH
その訳は、「旭日旗のある軍艦が停泊している」という事でしょうか?
(UK
ああ、すみません、ここは余計なことを書いてしまいました。船と太陽は関係ありません。
軍艦が”staras”というのはそれほど不自然ではありませんが、太陽が”staras”ってどういう感覚だろう?と驚いたことがあるのでついつぶやいてしまいました。

2.   Kapitano Oba petas la tutan societon esti liaj gastoj.

(KTH
キャプテン大場は求めます。会全体を それらのお客である
  質問 わかりません
(UK
二通りの解釈ができると思います。どちらでも訳は同じになります。
1.《esti liaj gastoj》をla tutan societonという目的句を補う補語句と考える。
 ”la tuta societo”が《esti liaj gastoj》であることをpetiする。
2.対格が2つあると考える。間接目的句と直接目的句。
  この場合、ちょっと書き換えて対格を1つにしてみます。
  この対格は動詞不定形なので-nをつけることができません。
 Kapitano Oba petas al la tuta societo 《esti liaj gastoj》.

ただしエスペラントでは直接目的語、間接目的語という考え方はしないので1.の方がいいですね。 
(KTH)
頭を振り絞った訳
① 全部の会が全部の会のお客さん達である、という事をキャプテン大場は求める(願う)
② 全部の会がキャプテン大場のお客さん達である、という事をキャプテン大場は求める(願う)
自分で書いていても、理解できない訳なのですよぉ~~~!
(UK)
「全部の会」というより「会全体」の方が適切だろうと思います。
引っ掛かるのは、たぶん《esti liaj gastoj》のところですね。ここは直接話法にすれば
 ”Estu miaj gastoj.”だと思います。そこで、
②で「お客さん達である、」を「お客さん達になりなさい(なってください)、」と考えれば通じるのではないでしょうか。
(KTH)
2.対格が2つあると考える。間接目的句と直接目的句。
  この場合、ちょっと書き換えて対格を1つにしてみます。
  この対格は動詞不定形なので-nをつけることができません。
 Kapitano Oba petas al la tuta societo 《esti liaj gastoj》. 
並べ替えると
Kapitano Oba petas 《esti liaj gastoj》.al la tuta societo 
キャプテン大場のお客さん達であるという事を、キャプテン大場は全ての会に対して、求める(願う)
という事でしょうか?
tuta societo 「全ての会、組織」という事ですので、様々な「会、組織」があるという事なのですが
      どの様な「会」があるのでしょう?
(UK)
“tuta”はひとつのまとまりについてその全体を指します。人の集まりであればメンバー全体です。
したがって”la tuta societo”は「その会の(メンバー)全体」になります。
いろいろな会があってそのすべてというときはtutaは使わず”ĉiuj societoj”と言います。
それらのsocietojがligo(連盟)を作っていて、連盟の中の全部のsocietojを指すときは”la tuta ligo”
になると思います。
(KTH)
liaj gastoj  「キャプテン大場のお客さん達」でいいのでしょうか?
(UK)
その通りだと思います。
(KTH)
petas    「求める、願う」の他、適切な訳はあるのでしょうか?
(UK)
「求める」でいいと思います。直接話法なら単に「…してください。」と言うところですよね。
(KTH)
キャプテン大場は、会全体(来客の人全て)が自分のお客さんになってください、と求めています。
勝手な解釈をすると
キャプテン大場は全ての来客者に対して、歓迎しています。
というのはどうでしょう?
(UK)
その解釈に賛成です。
訳としては、その上の「キャプテン大場は、・・・・」が、本文の言い回しの特徴が出ていて良いのではないかと思います。

3.   En la kapitana kajuto la gastojn denove atendas tablo kun japanaj manĝajoj kaj trinkajo, kiun la japaoj[–>japanoj] nomas saki.

(KTH
キャプテンの客室に、お客たちを再び日本食や日本の飲み物(日本語で「酒」)

がのった食卓が待っています。
(UK
意味としては問題ありませんが、確認のため、本文の言い方に従って訳すとどうなるでしょうか?
(KTH
キャプテンの客室に、お客さんたちを、再び日本食や日本の飲み物、
(日本人たちは「お酒」と言っています)がのった食卓が待っています。
(UK
そうですね。

4.   Estas japana etiketo.

(KTH
日本のエチケットなのです。

  質問 (本当ですか?)
(UK
エチケットというのがふさわしいかどうか疑問ですが、男女ペアで座っていればたしかにその通りだったと思います。
しかしバラバラに座っているときに、わざわざ女性を飛ばして後回しにするようなことはさすがになかったと思います。

5. —Gesinjoroj,—li diras —mi vidas, ke vi ne havas esperantajn insignojn.

(KTH
「皆さん」と彼が言います。
「皆さんはエスペラントの会員章をお持ちでない、という事を私は見ました。」
(UK
会員章というよりはもっと広く徽章ですね。エスペラントの旗印としての。

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