音楽を主題とした小説

イタリアのClaudio Morandiniという人が”Unutema rapsodio”(ウヌテーマ らプソディーオ:単一テーマの狂詩曲?)を書き、Giulio Cappaさんがエスペラントに訳してくれました。~さん、などと呼ぶと知り合いみたいに聞こえますが、そうではありません。ただ感謝と親しみを込めて言ってみました。
ラプソディーとタイトルにあっても、内容のたとえだろうとなめてかかって読み始めました。しまった、本当に音楽の小説だった。

アメリカの作曲家がロシアの知られざる大家にインタビューに行く場面から始まります。そしていきなりその大家の作品の総譜を開き、その解釈を始めるんですよ。もう何がなんだかわけワカメです。そのあともジャズとかディスコ音楽まで微に入り細を穿って記述していきます。やめてくれ!頭の中が騒音で一杯になりました。

音楽に関する記述がうるさすぎて耐えがたいにもかかわらず、やがて話の筋に引き込まれていきます。繰り返しインタビューに行くうちに通訳をしている秘書の女性との関係がなんだかいい雰囲気になっていきます。ところがインタビューアは同性愛者なのです。そんなことはどうでもいい、乗り越えるんだ!と応援しているうちに、残りのページ数がごくわずかになりました。

この始末はどうつける気だ?と先を急いで読み終わりました。結末はなんと…そんなことをしては……
ぜひお読みください。

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