LaVerdaKoro_057

テキスト

— Sunfloro, ni foriru — ŝi aŭdas lian voĉon, malfermas siajn okulojn kaj obeante sekvas lin.
— Atendu momenton aŭ iru en la lernoĉambron, kie Marja Bulski instruas. Mi diros adiaŭon al Lekko kaj poste mi iros al ŝi.
— Sunfloro atendas…. Kiam Amiko finas parolo, ankaŭ Sunfloro foriras.
Dum Koluŝ estas ĉe Lekko la kursa horo de Marja finiĝias kaj ŝi mem venas renkonte al Sunfloro.
— Sunfloro, delonge mi ne vidis vin. Ĉu vi estis malsana?
— Sunfloro laboras hejme… en la vendejo… La patro malsanas.
— Sed ankaŭ vi estas ne tute sana. Mi vidas. Ne tia estas via vizaĝo, kiam vi estas en ordo.
— Amiko foriras. Sunfloro masanas… kaj tie, tie — ŝi montras al sia koro — estas malbona, tre malbona sento.
— Koluŝ foriras. Ĉu? Kien?!
— Granda ŝipo venas sur la granda akvo kaj Amiko foriras… for… for…
Marja paliĝas. Jen, la fantomo de la morgaŭo jam montras sin. Koluŝ foriros, poste la aliaj kaj ankaŭ li. Ŝi rigardas al Sunfloro. Ties vizaĝo estas tiel senmova, ligna kiel ĝi estis ĉe la lito de Iĉio Pang. Subite Marja komprenas ĉion. La doloro ektranĉas ŝian koron. Ŝi vidas sin mem kaj sian sorton en la dolorrompita Sunfloro.
La simpatio, la amo kaj kompato serĉas vortojn en la animo de Marja, sed ŝi diras nur du simplajn frazojn sen konsola forto.
— Ne malĝoju… La vivo estas tia.
En la okuloj de Sunfloro subite aperas la larmoj kaj ŝia voĉo petante muzikas.
— Sunfloro deziras kiso de la blanka bona fratino… Unu kiso.
La du knabinoj ĉirkaŭprenas unu la alian.
En ili la sama sento ploregas.
Tiel la reveninta Koluŝ trovas ilin.
Vortoj, belaj vortoj, bondeziroj kaj adiaŭo.
Marja longe rigardas al la malproksimiĝantaj geamikoj.
Ho, kiel ili malsimilas!
La rompiĝema ĉina knabino kaj la granda, forta eŭropano.
Vere, ili ne decas unu al la alia kaj tamen… tamen la sama sento kunigas ilin depost la unua renkontiĝo.
Dio, Dio, kial vi kreis malsamajn homojn kaj kial vi metis en ilian koron la saman senton, kiu ne konas diferincon inter rasoj, religioj, nacioj, se ĝi renkontas parencan animon! Kial? Ho, kial, vi justa Dio? En la diokreda animo de Marja svarmas ribelaj demandoj. Ŝi dezirus forpeli ilin aŭ rifuĝi ien por ne pensi pri la morgaŭo, pri sia morgaŭo. Ĉu en la grandan ĉambron? Ne! Oni vidus, ke ŝi ploris kaj kion oni pensus?Hejmen! Hejmen al la kvar gefratoj! Ili estas ŝia estonteco.

(UK)
「スンフローロ、帰ろう」 彼女は彼の声を聞き、目をあけ彼に従ってついて行く。
「ちょっと待ってくれないか、あるいはマリア・ブルスキが教えている教室に行っていて。僕はレッコにさようならを言ってから彼女のところにいくから。
「スンフローロ待ってる…アミーコの話終わるとき、スンフローロも帰る。」
コルーシュがレッコのところにいる間にマリアの授業時間が終わり彼女自身がスンフローロに会いにきた。
「スンフローロ、しばらく会わなかったわね。あなた具合が悪いの?」
「スンフローロ家で働いている…店で…父が病気なの。」
「でもあなたも十分に健康とは言えないわ。私にはわかる。あなたが元気な時はそんな顔じゃないもの。」 
「アミーコが行ってしまうの。スンフローロは病気なの…そしてそこ、そこが」と彼女は自分の胸を指し「ひどい。とても悪い気持ちです。」 
「コルーシュが行ってしまう。そうなの?どこへ?!」
「大きな船があの大きな水の上をやってくる。そしてアミーコは行ってしまう…遠くへ…遠くへ…」
マリアは青ざめる。
ほら、明日の幻影がもう姿を表した。
コルーシュが行ってしまう、そのあと他の人たちが、そして彼も。
彼女はスンフローロの方をみつめた。
その人の顔はイチオ・パングのベッドのところにいたときと同じように動きがなく、木になっている。
突然マリアはすべてを理解する。
痛みが彼女の心を切り裂き始める。
彼女は痛みに壊れてしまったスンフローロの中に自分自身と自分の運命を見る。
共感、愛そして憐みの情がマリアの魂の中で言葉を探す。しかし彼女はただ2つの簡単な慰める力もない言葉を言うだけだった。
「悲しまないで…人生はそんなもの。」
スンフローロの目に急に涙が浮かび、彼女の声が願い求める曲になる。
「スンフローロはキス欲しい、白人の良いお姉さんの…ひとつのキス。」
二人の少女は互いに抱き合った。
彼女たちの中で同じ感情が号泣している。
帰ってきたコルーシュがそんな様子の彼らを見つけた。
言葉、美しい言葉、祝福の言葉の数々。そして別れ。
マリアは遠ざかっていく友達の方を長い間見つめていた。 
おお、なんて似ても似つかないふたりなんだろう!
壊れやすい中国の少女と大きく強いヨーロッパ人。
本当に、彼らは互いに似合わない、そしてそれでも…それでも同じ気持ちが初めてであった時から彼らを結びつけてしまった。
神よ、神よ、どうしてあなたは違う人々を作ってしまったの?そしてどうしてあなたは彼らの心の中に同じ気持ちを置いてしまったの?その気持ちがよく似た魂と出会ったら人種、宗教、国家の違いなどわからないじゃないの。
どうして?おお、なぜ、公正な神よ。
マリアの信仰心の中に反抗的な問いが群がる。彼女はできることならそれらの問いを追い払いたかった、あるいは明日を、まさにわが身の明日を、考えないためにどこかに逃げたかった。大きい部屋の中へ?
いや、泣いたのを見られたら何て思われるだろう?
家へ帰ろう。4人の妹弟がいる家へ。彼らこそが彼女の将来なのだ。

経過

1. — Sunfloro, ni foriru — ŝi aŭdas lian voĉon, malfermas siajn okulojn kaj obeante sekvas lin. 

    (UK)
    「スンフローロ、僕らも帰ろう」 彼女は彼の声を聞き、目をあけると彼に従ってついて行く。
    (TM)
    2か所の下線部、いらないのでは。  ①ni ~n  「帰ろう」 「出ましょう」② 「目を開け」 ~して~して~する  
    (UK)
    「スンフローロ、帰ろう」 彼女は彼の声を聞き、目をあけ彼に従ってついて行く。

    2. — Sunfloro atendas…. Kiam Amiko finas parolo, ankaŭ Sunfloro foriras.

    (UK)
    「スンフローロ待ってる…アミーコの話終わるとき、スンフローロも帰る。」
    *Kiam Amiko finas la parolon, …..だがSunfloroはまだakuzativoが正しく使えない。
    (TM)
    その通りですね。

    3. — Sed ankaŭ vi estas ne tute sana. Mi vidas. Ne tia estas via vizaĝo, kiam vi estas en ordo.

    (UK)
    「でもあなたも十分に健康とは言えないわ。私にはわかる。あなたが万全のときはそんな顔じゃないもの。」  
    (TM)
    (健康状態が) en erdo つまり,  「元気な時は」 の方が会話らしい?
    (UK)
    「でもあなたも十分に健康とは言えないわ。私にはわかる。あなたが元気な時はそんな顔じゃないもの。」 

    4. — Amiko foriras. Sunfloro masanas… kaj tie, tie — ŝi montras al sia koro — estas malbona, tre malbona sento.

    (UK)
    「アミーコが行ってしまうの。スンフローロは病気なの…そしてそこ、そこが」と彼女は自分の胸を指し「良くない、とても良くない感じがする。」
    (TM)
    nebonaとmalbonaは違います。 「悪い(ひどい)、とても悪い気持ちです。」とそのままで。
    (UK)
    「アミーコが行ってしまうの。スンフローロは病気なの…そしてそこ、そこが」と彼女は自分の胸を指し「ひどい。とても悪い気持ちです。」 

    5. — Granda ŝipo venas sur la granda akvo kaj Amiko foriras… for… for…

    (UK)
    「大きな水の上を大きな船が来てそしてアミーコは行ってしまう…遠くへ…遠くへ…」 
    (TM)
    sur la granda akvo  とは? la がついている大きな水・・・・海を渡って(迎えに来た) と言いたいけれど言えないのですかね。
    (UK)
    「大きな船があの大きな水の上をやってくる。そしてアミーコは行ってしまう…遠くへ…遠くへ…」
    「大きな船があの海の上をやってくる。そしてアミーコは行ってしまう…遠くへ…遠くへ…」
    *「海」というともう大きいも小さいもなくなりますね。
      スンフローロの語彙が足りないことを表現するとしても「あの大きい水」という表現より「海」の方が簡単なような気もします。

    6. En la okuloj de Sunfloro subite aperas la larmoj kaj ŝia voĉo petante muzikas.

    (UK)
    「スンフローロの目に急に涙が現われ、彼女の声が請い願う音楽になる。    

    (TM)
    嗚咽する声が音楽になるのでしょうか、悲しい!
    (UK)
    *ここは違和感がありました。
    スンフローロの目に急に涙が浮かび、彼女の声が願い求める曲になる。

    7. — Sunfloro deziras kiso de la blanka bona fratino… Unu kiso.

    (UK)
    「スンフローロはキス欲しい、白人の良いお姉さんの…ひとつのキス。」
    *ここでもSunfloro deziras kison, Unu kisonとなっていないことでスンフローロらしさを表現していると思う。

    8. En ili la sama sento ploregas.

    (UK)
    彼女たちの中では同じ気持ちが大いに泣いている。    
    (TM)
    もう少しスマートに訳せるかしら、皆さん、お知恵拝借。
    (UK)
    彼女たちの中で同じ感情が号泣している。

    9. Tiel la reveninta Koluŝ trovas ilin.

    (UK)
    返ってきたコルーシュがそんな様子の彼らを見つけた。   
    (TM)
    帰って
    (UK)
    帰ってきたコルーシュがそんな様子の彼らを見つけた。

    10. Vortoj, belaj vortoj, bondeziroj kaj adiaŭo.

    (UK)
    言葉、美しい言葉、よかれと願う言葉の数々、そして別れ。   
    (TM)
    「おめでとう」(または)「祝福」の言葉の数々   ではどうでしょうか
    (UK)
    *おっと逆に考えてしまいました。コルーシュからの言葉かと。bondezirojだから去る者に贈る言葉ですね。
      スンフローロはもう何も言えないと思うので、マリアからでしょうか。
    言葉、美しい言葉、祝福の言葉の数々。そして別れ。

    11. Ho, kiel ili malsimilas!         

    (UK)
    おお、なんと彼らは似ていないのだろう!
    (TM)
    おお、何て似ても似つかないふたりなんだろう!  nesimila と malsimila  の違いを出したかったのです。
    (UK)
    おお、なんて似ても似つかないふたりなんだろう!

    12. Ĉu en la grandan ĉambron?

    (UK)
    大きい部屋の中へ?        
    (TM)
    ここは教室ではなく皆が集まるklubejoなんですね。

    13. Ne! Oni vidus, ke ŝi ploris kaj kion oni pensus?

    (UK)
    いや、彼女が泣いたのを人が見てしまう、そうしたら人はなにを思うだろうか?   

    (TM)
    oni を  人が、人は  と訳すとかたくなりますね。  
     「泣いたのを見られたら何て思われるだろう」  くらいでどうでしょうか?
    (UK)
    いや、泣いたのを見られたら何て思われるだろう?
    *ここでoniはクラブの仲間のだれかですね。

    14. Hejmen! Hejmen al la kvar gefratoj! Ili estas ŝia estonteco.

    (UK)
    家へ帰ろう。4人の妹弟がいる家へ。彼らこそが彼女の将来なのだ。
    (TM)
    下線部は協調ですね。  ili が斜めになっているからですね。
    (UK)
    *斜体をどう訳すか迷いました。

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