テキスト:
Teksto:en la 16a paĝo, de la lasta linio ĝis P.17a linio11;
-Revoluciaj tempoj – li diras – kaj en tiuj tempoj la homoj ne scias , kion ili vere deziras.Hieraŭ estis unu caro.La soldatoj deziris bonan sanon al lacaro;hodiaŭ estas multaj caroj kaj la soldatoj deziras la samon al multaj caroj.
Mi aŭdis , kiam oficiro diris al la soldatoj:≪La caro jam ne estas caro≫
Bone! Egale! Kaj kiam la soldatoj marŝis en la kazernon , ili kantis la caran himnon.
Novan kanton ili ne havis.Al mi estas egale , ĉu caro , ĉu caroj.Nur estu homa kompreno!
En la revoluciaj tempoj estas homoj , kiuj havas kaj havis diversajn kolorojn. Tian koloron , kian deziras la politiko de la tago. Ili estas kameleonoj.
Mi ne havas koloron.
訳
(SJ)
-革命の時-彼(Kuratovさん)は言います。-革命なんて時には、人々は自分が何を望んでいるかなんてわかってないもんだ。革命前の昨日は一人の皇帝だった。そこで兵隊たちはその一人の皇帝が健康であるようにと願いました。革命後の今日では、一人どころかたくさんの皇帝います。そこで例の兵隊たちはたくさんの皇帝たちが同じく健康であるようにと願います。
≪その一人の皇帝はもうすでに皇帝ではない≫と将校が兵隊たちに言ったのを私は聞いた。
いいよ!同じだよ! と言いながら兵士たちはバラックの中へ歩いていった時、兵隊たちは一人の皇帝の賛美の歌を歌った。兵隊たちは新しい歌(大勢の皇帝のための賛美の歌)を知らなかった。
私(Kuratovさん)には同じです。皇帝が一人か大勢かなんて。ただ私たち人間に理解できるようであればそれでいい。革命の時の中で多様な色をもつ人、または持った人がいるものです。
その日(革命の時)の政治が望むそんな色を彼らは持っている。そんな色を持つ人、あるいは持った人はまるでカメレオンのようです。
私(Kuratovさん)はそもそも色なんて持ってない。
経過
1. -Revoluciaj tempoj – li diras – kaj en tiuj tempoj la homoj ne scias , kion ili vere deziras.
(SJ)
-革命の時-彼(Kuratovさん)は言います。-
そしてその時(革命)の中で人々は真実の望みは何かを知らない。
(AM)
-革命の時-彼(Kuratovさん)は言います。-
そしてその時(革命)の中で人々は真実の望みは何かを知らない。
**,..,kion ili vere deziras の文中のili はla homoj ne scias のla homojを指しています。ですからもっと正確にわかりやすく訳すには
革命なんて時には、人々は自分が何を望んでいるかなんて分ってないもんだ。
(SJ)
-革命の時-彼(Kuratovさん)は言います。-
革命なんて時には、人々は自分が何を望んでいるかなんてわかってないもんだ。
2. Hieraŭ estis unu caro.
(SJ)
昨日(革命前)は唯一の皇帝だった。
(AM)
**nur が付いていないので、「一人の皇帝だった。」
後続の文をよく読むと、caroの扱い方が重要だとわかります。皇帝は一人か、二人かそれ以上か。
ここは「革命前の昨日、皇帝は一人だった。」 が日本語文としてはよいのではないでしょうか。
(SJ)
革命前の昨日は一人の皇帝だった。
3. La soldatoj deziris bonan sanon al lacaro; hodiaŭ estas multaj caroj kaj la soldatoj deziras la samon al multaj caroj.
(SJ)
兵士たちは皇帝の健康を願いました。;
今日(革命後)、たくさんの皇帝と兵士は、たくさんの皇帝に同じことを願います。
(AM)
兵士たちは皇帝の健康を願いました。;
今日(革命後)、たくさんの皇帝と兵士は、たくさんの皇帝に同じことを願います。
**La soladatoj deziris bonan sanon al la caro.
la soldatoj 、 la caroとどちらにも la が付いていますから、革命前の皇帝とその部下の兵隊のことを言っています。こんな訳はどうでしょう。「そこで兵隊たちは、その(ひとりの)皇帝が健康であるようにと願いました。」
; の印が上の文の終わりについています。すなわち、前の文にあるhieraŭ と hodiaŭを対照しています。hodiaŭ 以下の文は2つの文から成っています。 multaj caroj kaj la soldatoj はつながっていません。動詞が2つあるのに注意してください。kaj でつながっている2つの文です。「革命後の今日(こんにち)では一人どころかたくさんの皇帝がいます。そこで例の兵隊たちは、、、」
(SJ)
そこで兵隊たちはその一人の皇帝が健康であるようにと願いました。
革命後の今日では、一人どころかたくさんの皇帝います。そこで例の兵隊たちはたくさんの皇帝たちが同じく健康であるようにと願います。
4. Mi aŭdis , kiam oficiro diris al la soldatoj:
≪La caro jam ne estas caro≫
(SJ)
≪皇帝はすでに皇帝ではない≫
と将校が兵士たちに言ったのを聞いた。
(AM)
** ここでもlaに注意してください。話はずっとつづいています。《皇帝はすでに皇帝ではない》の訳では、何が何だかわからない訳です。 内容が伝わるようにもう一度訳してください。
(SJ)
≪その一人の皇帝はもうすでに皇帝ではない≫
と将校が兵隊たちに言ったのを私は聞いた。
(AM)
**あの皇帝はもう皇帝ではないんだ。
と将校が兵隊たちに言ったのを私は聞いた。
5. Bone! Egale! Kaj kiam la soldatoj marŝis en la kazernon, ili kantis la caran himnon.
(SJ)
素晴らしい!平等だ! と兵士たちはバラックへ歩いていった時、
彼らは称賛の歌を歌った。
(AM)
**egaleには確かに「平等に」という意味はありますが、ここではその訳がよいでしょうか。
en la kazernon と al la kazerno の違いに注目。~の中へ、~の方へ
la caran himnon– cara himno は皇帝をたたえる歌ですが、la がついていますね。
訳しなおしてください。
(SJ)
素晴らしい!同等だ! そして兵士たちはバラックの中へ歩いていった時、
兵隊たちは一人の皇帝の賛美の歌を歌った。
(AM)
**egale は、ここでは、「同じこった」の意味でしょう。
bone も「いいさ」ぐらいの感じ。兵隊さんには、関係ないから。
(SJ)
いいよ!同じだよ! と言いながら兵士たちはバラックの中へ歩いていった時、
兵隊たちは一人の皇帝の賛美の歌を歌った。
6. Novan kanton ili ne havis.
(SJ)
彼らは新しい歌を持っていなかった。
(SJ)
兵隊たちは新しい歌を持っていなかった。
(AM)
**大勢の皇帝のための新しい歌。
(FT)
Novan kanton ili ne havis.はなにを言ってねのでしょうか。いまいちピンときません。
倒置法で Ili ne havis novan kanton.
のNovan kantonを強調したかったのではないかと思います。
ただ新しい歌は、何なんでしょうね。兵士たちをたたえる革命歌のことなのでしょうか
兵隊たちは新しい歌を持っていなかった。
(AM)
Novan kanton ili ne havis. 倒置法です。兵隊たちは la caroを讃える歌しか知らなかった。と、言いたいのだと思います。
(SJ)
兵隊たちは新しい歌(大勢の皇帝のための賛美の歌)を知らなかった。
(=一人の皇帝を賛美する歌しか知らなかった。)倒置法
7. Al mi estas egale , ĉu caro , ĉu caroj.
(SJ)
私には同じです。、皇帝か、皇帝たちか
(AM)
**皇帝が一人か大勢かなんて。
(SJ)
私(Kuratovさん)には同じです。皇帝が一人か大勢かなんて。
8. Nur estu homa kompreno!
(SJ)
ただ人としての理解をしろ!
(AM)
**話し手の意思や希望を聞き手に伝える動詞の命令形語尾,-u
esti は存在するの意味で用いられている。「ただ人間に理解ができるようであってほしい」
(AM)
上記の文がむずかしかったですね。動詞の意思法の説明が要りますね。
文法書を読んでください。中級者は持っているべきものでしょう。
THさん、文法書で推薦するものはありませんか。
(TH)
意志法について、調べました。
藤巻謙一著”エスペラント日本語を話すあなたに”から77ページ3-2-5
動詞語尾 i を u にかえると話し手の意志を表すことができる。”u”で終わる動詞の形を「意志法」といいます。
1.MI lernu matematikon.私は数学を学ぶつもりだ。
2.Ni lernu matematikon.私たちは数学を学ぼう。(勧誘)
3.Lernu matematikon.数学を学べ。(命令)
4.Skribu leteron.手紙を書け。(命令)
5.Li skribu leteron.彼は手紙を書け。・・手紙は彼に書かせろ。(~させる、使役形になる)190ページの分かり易い文法書、¥800でお勧めです。最後にuを使って:
Havu bonan tagon, kaj ni pasigu belan tempon. Lernu bone.
(SJ)
ただ人間に理解できるようであってほしい。
(AM)
**ただ私たち人間に分かりさえすれば、それでよい
9. En la revoluciaj tempoj estas homoj , kiuj havas kaj havis diversajn kolorojn.
(SJ)
革命の時の中で人々は持っているのはいろいろな色です。
(AM)
**相関詞 kiuj の使い方は前回にもでてきました。そろそろマスターしましょう。
先行詞homoj を受けてその説明をするのに使われています。「革命の時代には人々がいるものです、どんな人かといえば、様々な色を持っている人、かつて持っていた人など。」
[革命の時代にはいろいろな色を持っている人、またはかつて持っていた人などがいるものです。」
SJさんの日本文をエス訳すると、Estas diversaj kloroj, kiujn homoj havas en la revoluciaj tempoj.
(SJ)
革命の時の中で様々な色をもつ人、または持った人がいるものです。
(AM)
**持っていた人。カメレオンのようなのですから、時の移り変わりによって色がかわるのを暗示しなくては。
(SJ)
革命の時の中で多様な色をもつ人、または持った人がいるものです。
10. Tian koloron , kian deziras la politiko de la tago.
(SJ)
その日(革命)によって政治はそのような色を(diversaj koloj)を望みます。
(AM)
**tia -kia これも相関詞の用法。 次のような文で、目的語だけをのこして示してあります。Ili havas tian koloron, kian 先行詞はtian koloron で続く文はそれを説明しています。
また後の文では動詞dezirasの目的語だからkian koloron となります。
Ili havas tian koloron, kian deziras la politiko de la tago. の文を訳し直してみてください。kian以下の文では主語はla politiko de la tago. これをどう訳したらよいでしょうか。
(SJ)
革命の時の政治は様々な色を望みます。
(AM)
**この訳は間違い。
「その時の政治が望む色、そんな色をらは持つのです。」
(SJ)
その日(革命の時)の政治が望む様々な色を彼らは持っている。
(AM)
**この訳がよいが、エス文に「様々な色」なんて単語は入っていませんが。
(SJ)
革命の時の政治はそんな色(多様な色)を望みます。
(KTA)
政治が望む色を人々が持っているというのではなく
革命の時代では、人々は様々な色を人それぞれ持っている。
(そもそも政治というものは人々の色を取りまとめて一つの方向を示すもので人々の考え、主義(色)がそこかしこにあればそれに比例して政治の方向性も様々に存在することになる。)という事を言いたかったのではないかと思います。
つまり、上記の訳だと政治が主導して色の方向性を決め、それに人々が呼応する
というように読めるのですが、
そうではなく
(あくまでも政治というのは人々の考え、主義が出発点であって)
革命の時代では、人々が人それぞれ色を持っているから
人々の色々な方向性がある考え、主義
(そういった時代というものを)を革命期の政治は望んでいる。
という事なのではないかと思います。
「政治は革命期に繁盛する」という意味合いがあるのではと思います。
私は「色」を「主義、考え、思想」と言い換えてもいいのでは、と思いました。
如何でしょう?
(AM)
難儀してますね。
la politiko de la tago は、「時の政治」 つまり革命時には、それこそ毎日のように様々な政治勢力が入れ替わり立ち代わり現れて、うろうろしている庶民を支配しようとします。だから庶民はその時の政治勢力ににらまれないように「時の政治」が望むように考えを変えます。それには、様々な色(考え方)を用意してたほうがよいのです。
11. Ili estas kameleonoj.
(SJ)
それらは カメレオンのようです。
(AM)
**ili はどの単語を指しますか。上の文のili と同じ単語です。「それら」では意味が通りません。直してください。
(SJ)
様々の色を持つ人、あるいは持った人はまるでカメレオンのようです。
12. Mi ne havas koloron.
(SJ)
私は色がない。
(AM)
**まちがいではないけれど、意味が通りません。工夫してください。
(SJ)
私(Kuratovさん)は様々な色を持っていない。
(AM)
**私はそもそも色なんてもっていない。
「色」を文字通り「色」と考えてはいないと思いますが、この言い方は、若い人にはピンとこないかもしrません。どうですか。