LaVerdaKoro_044

テキスト

— Princidino, mi petas pardonon por la knabeto. Infano ne scias, kion li diras — parolis la bonkora mandareno.
— Egale! Ni iru tuj al la princo!
— Estus pli bone ne iri, sed reveni al nia ŝipo.
— Mi volas, mi volas, mi volas — kriis la princidino kaj ŝi kolere ekiris.
Kion fari? Ŝi estis princidino kaj la servistaro devis obei al ŝi. La mandareno kondukis la knabeton, kiu apenaŭ komprenis la kaŭzon de la princina kolero. Granda homamaso iris post ili.
La fremda princo, kun etiketo, deca al la altranga gastino, akceptis kaj demandis ŝin pri ŝia deziro.
— Princo, en via lando unu el viaj subuloj ofendis min. Mi deziras lian kapon.
— Kiu ofendis vin, princidino?
— Tiu ĉi impertinenta knabo.
— Kion li faris?
— Li mensogis. Li diris, ke mi estas tiel… ho, kiel malbela mi estas!
La princo estis maljuna, bonkora kaj tre saĝa. Lia popolo amis lin kaj volonte servis al li. Nun li metis sian manon sur la kapon de la knabeto kaj rigardis al la okuloj de la kolerruĝa princidino.
— Rigardu, princidino, kiel belan kaj saĝan kapeton li havas!
— Egale! Li mensogis kaj ofendis min. Mi volas lian kapon.
La princo iom pensadis kaj poste li instrue respondis.
— Princidino, ĉu vi ne scias, ke la buŝo de infano ĉiam diras la veron?
Pro la nova ofendo la princidino jen paliĝis, jen ruĝiĝis. Ŝi volis krii, bati, sed ŝi estis vera princidino, kiu ne imitas konduton de la servistinoj kaj tial ŝi fiere levis sian kapon.
— Nun mi revenos al mia patro kaj li donos al vi instruon pri la verdiro. Estu milito! Ne unu, sed multajn kapojn mi deziras. Ankaŭ la vian!
La maljuna princo bonkore ridetis kaj kvazaŭ patre rigardis al ŝi.

(FT)
、幼い子供ためにお許しをお願いします。子供というものは、自分が何を言っているのか分からないのです。」と親切な役人は言いました。どうでもいい! 
すぐに王様のところへ行きましょう。行かないで船にもどるのがよりよいのですが。私は行きたい。私は行きたい。私は行きたいのです。王女は、叫びそして怒って出かけはじめました。
いったい(私達、召使は)何をすればいいのでしょうか。 彼女(あの方)は、王女様でして、そして召使は王女にしたがわねばなりませんでした。
そのお役人は、王女の怒りの原因をかろうじて分かっていた幼い子供を連れていきました。大勢の群衆が彼らを追いかけました。
その外国の王様は、高貴な女性のお客様を 礼儀、行儀をもつて、受け入れ、そして、お客様の希望について尋ねました。
王様、あなたの国のあなたの下男の一人が私を傷つけたのです。私は、下男の首を欲しいのです。

王女様、誰があなたを傷つけたのですか
この無礼な子供なんです。
彼は何をしたのですか
彼はうそをつきました。彼は、私が、ああ醜いといいました。その王様は年老いて、親切で、とても賢かったのです。
王様の民衆は王様を愛していました。そして、王様に対して喜んで奉仕していました。
今、彼(王は)子供の頭の上に自分の手をのせ赤く怒った王女の目を見つめた。
王女よ、彼(その子)がなんてきれいで賢い小さな頭を持っているということを見ましょう。
どうでもよいのです。彼は、うそをつき私を傷つけたのです。私は彼の頭が欲しいのです。
その王は少し考えて、そのあとで諭すように答えました。
王女よ、あなたは子供の口はいつも本当のことを言うことを知らないのですか。
新しい無礼のために、その王女は青くなったり、赤くなったりしました。王女は叫んだり、殴りたいと思いました。しかし、彼女は、本当の王女だったので、本当の王女は女性奉公人の態度をまねたりしなく、それゆえ、誇りを持って頭を高く上げていたのでした。
今、私は父の所に行ってそして、彼(父は)、あなたに本当のことについて、教えるでしょう。
戦争であれ!(戦争なんです)  一つの頭ではなくて、多くの頭をほしいのです。あなたの頭も入れて、
その年老いた王様は、親しみをいだいて微笑み、父としてのごとく王女を見つめていました。

経過

1.Princidino, mi petas pardonon por la knabeto. Infano ne scias, kion li diras- parolis la bonkora mandareno. 

(FT)王女様、幼い子供ためにお許しをお願いします。子供が、心のこもった素晴らしい中国語で何かを話すことを知らないのです。
(AM)
la knabeto ですから「この男の子」。infano には la が付いていませんから、「一般に子どもというのは」。kion li…以下は、「その人(la mandareno) の言うこと、つまり中国の親切なお役人様のおっしゃったことがわからないのです。」 mandarenoは中国清朝の高級官僚。
(FT)
王女様、幼い子供ためにお許しをお願いします。子供というものは、中国の親切な役人様の話すことが分からないのです。
(UK)
発言内容と、ト書きは離すのが良いと思います。 kion li… のli=Infano。主語なのでsiは使えないです。
子供というものは(自分で)何を言っているかわからないのです。ーと、親切な高官は言いました。
(AM)
発言内容とト書きを分けるーの印を、AMは見落としていました。Infano ne scias, kion li diras. このliはinfanoのことです。 この文ではli がsiにはなりません。 Infano ne scias sian diron. ということはできますが。
(FT)
「王女様、幼い子供ためにお許しをお願いします。子供というものは、自分が何を言っているのか分からないのです。」と親切な役人は言いました。

2. -Egale! Ni iru tuj al la princo! 

(FT)
どうでもいい! あなた達、すぐに王様のところへ行くように。
(AM)
Ni iru .は「行きましょう」 あなた達、行くように、は命令形なのでIru. Vi iru.
(FT)
どうでもいい! あなた達、すぐに王様のところへ行きましょう。
(AM)
Vi という語はないので、「あなた達」ははずしましょう.
(FT)
どうでもいい! すぐに王様のところへ行きましょう。

3. -Estus pli bone ne iri, sed reveni al nia ŝipo.

(FT)
行かない方がよりよいのだが、しかし、私達の船にもどりましょう。
(AM)
この文の主語はne iri, sed reveni al la sxipo.  estas pli boneは述部。
(FT)
行かないで船にもどるのがよりよいのですが。

4. -Mi volas, mi volas, mi volas- kriis la princidino kaj ŝi kolere ekiris.

(FT)
私はしたい。私はしたい。私はしたいのです。王女は、叫びそして怒って出かけはじめました。
(AM)
Mi volas iri. でiri が略されています。
(FT)
私は行きたい。私は行きたい。私は行きたいのです。王女は、叫びそして怒って出かけはじめました。

5. Kion fari? Ŝi estis princidino kaj la servistaro devis ovei al ŝi.

(FT)
なにをするのですか? 彼女(あの方)は、王女様でして、そして召使は王女にしたがわねばなりません。
(AM)
この文はト書きなので、Kion fari? は「一体何をする気なのか」という感じ。
(FT)
いったいなにをするのですか? 彼女(あの方)は、王女様でして、そして召使は王女にしたがわねばなりません。
(AM)
Kion fari? の訳「いったい何をしようというのか。彼女は王女だったので、召使たちは王女に従わねばなりませんでした」と読者に問いをかけているような文ではありませんか。
(FT)
いったいなにをするの。 彼女(あの方)は、王女様でして、そして召使は王女にしたがわねばなりませんでした。
(UK)
Kion fari?<– Kion ni faru?, Kion (ni devas) fari?  aŭ Kion (ni povas) fari?
fariの不定形を使っているので別の動詞が省略されていることを示唆しています。
ここは王女が何をしようとしているか?ではなく、侍従たちが(自分たちは)「どうすればいいんだ?」と困っている場面。
しかし王女には従わなくてはならないし・・・というわけでしかたなくついていくところだと思います。
(AM)
KIon fari? はkion ni fari? 等々で、「どうしたらよいのか?」「どうしたらよいのか?」と困っている場面ですね。
(FT)
いったい(私達、召使は)何をすればいいのでしょうか。 彼女(あの方)は、王女様でして、そして召使は王女にしたがわねばなりませんでした。

6. La mandareno kondukis la knabeton, kiu apenaŭ komprenis la kaŭzon de la princina kolero. Granda homamaso iris post ili.

(FT)
その中国語は、王女の怒りの原因をほとんど分からない幼い子供を連れていきました。大勢の群衆が彼らを追いかけました。
(AM)
La mandarenoに注意。apenauxに注意。tute ne, preskaux neとは違います。
(FT)
そのお役人は、王女の怒りの原因を少し分かる幼い子供を連れていきました。大勢の群衆が彼らを追いかけました。
(AM)
apenaux を「少し」としてもよいですが、かろうじて、なんとか、としてもよいでしょう。
(FT)
そのお役人は、王女の怒りの原因をかろうじて分かっていた幼い子供を連れていきました。大勢の群衆が彼らを追いかけました。

7. La fremda princo, kun etiketo, deca al la altranga gastino, akceptis kaj demandis ŝin pri ŝia deziro.

(FT)
その 礼儀、行儀の良さをわきまえた外国の王様は、高位の女性のお客様を受け入れ、そして、お客様の希望について質問をしました。
(AM)
 kun etikedo, deca al altranga gastinoは一続きの副詞句です。
(FT)
その外国の王様は、高貴な女性のお客様を 礼儀、行儀をもつて、受け入れ、そして、お客様の希望について尋ねました。

8.-Li mensogis. Li diris, ke mi estas tiel…ho, kiel malbela mi estas!    La princo estis maljuna, bonkora kaj tre saĝa al li.

(FT)
彼はうそをつきました。彼は、私が、ああ醜いといいました。その王様は年老いて、親切で、そして、その子供にとってとても賢かったのです。
(AM)
この文に、原文では al li という語句はついていません。al li 無しで訳してください。
(UK)
 この部分のテキストを確かめてみました。赤字の部分が抜けたようです。
 La princo estis maljuna, bonkora kaj tre saĝa. Lia popolo amis lin kaj volonte servis al li.
(FT)
彼はうそをつきました。彼は、私が、ああ醜いといいました。その王様は年老いて、親切で、とても賢かったのです。王様の民衆は王様を愛していました。そして、王様に対して喜んで奉仕していました。

9. -Rigardu, princidino, kiel belan kaj saĝan kapeton li havas!

王女よ、彼(その子)がなんてきれいで賢い小さな頭を持っているということを見なさい。

(AM)
kiel 以下の文は感嘆文なので、「持っているのかということを」
(FT)
王女よ、彼(その子)がなんてきれいで賢い小さな頭を持っているということを見ましょう。

10. La princo iom pensadis kaj poste li instrue respondis.

(FT)
その王は少し考えごとをして、そのあとで教えように答えました。
(AM)
instrueは諭すように、ではどうでしょうか。
(FT)
その王は少し考えて、そのあとで諭すように答えました。

11. Pro la nova ofendo la princidino jen paliĝis, jen ruĝiĝis. Ŝi volis krii, bati, sed ŝi estis vera princidino, kiu ne imitas konduton de la servistinoj kaj tial ŝi fiere levis sian kapon.

(FT)
新しい無礼のために、その王女は青くなったり、赤くなったりしました。王女は叫んだり、殴りたいと思いました。しかし、彼女は、女性奉公人の態度をまねたり、頭をうぬぼれて持ち上げたりしない本当の王女でした。
(AM)
sed sxi estis..以下の文の読みわけを再度してください。tial が何故あるのかを検討してください。  
(FT)
新しい無礼のために、その王女は青くなったり、赤くなったりしました。王女は叫んだり、殴りたいと思いました。しかし、彼女は、女性奉公人の態度をまねたり、頭をうぬぼれて持ち上げたりしない、それゆえ、本当の王女でした。
(AM)

,sed sxi estis vera princidino, kiu ne imitas konduton de la servistinoj, kaj tial sxi fiere levis sian kapon.
kiu…servistionjまでがvera princidinoを修飾しています。「しかし彼女は女性奉公人の振る舞いを真似たりすることのない本当の女王でした、だから頭を誇り高く上げました。」tial 以下の文には ne は入っていません。
(FT)
新しい無礼のために、その王女は青くなったり、赤くなったりしました。王女は叫んだり、殴りたいと思いました。しかし、彼女は、女性奉公人の態度をまねたりしなく、それゆえ、誇りを持って頭を高く上げた本当の王女でした。
(AM)
FTさん、ここをもう一度見直してください。kiu からsian kapon までがvera princinido を修飾しているとみているのでしょうが、
kaj tial sxi fiere levis sian kapon. とkaj 以下の文の動詞は過去形になっています。
「しかし彼女は女性奉公人の態度を真似たりなどしない本当の女王でしたので、誇り高く頭を上げました。
(UK)
FTさん、出すぎてしまいますが、AMさんのご指摘の箇所について私の見解です。
Ŝi estis vera princidino, A:(kiu=princidino ne imitas konduton de la servistinoj) kaj tial B:(ŝi fiere levis sian kapon).
この文は全体として過去形です。

しかしAの部分だけは現在形です。つまりここは一般的な真理を述べる形をとっています。「王女様というものは侍女たちの見苦しい行為の真似なんかしないものなのですよ。」という感じです。

そして、Bの部分でその場の現実に戻って過去形になっています。つまり
(だから暴れたい気持ちをぐっと抑えてその代わり威厳を示すためにツンとして)「誇り高く頭を上げました。」
そうすると「誇りを持って頭を高く上げた本当の王女」とつながるのではなく「本当の王女だったので誇りを持って頭を上げた」ことになります。
(FT)
新しい無礼のために、その王女は青くなったり、赤くなったりしました。王女は叫んだり、殴りたいと思いました。しかし、彼女は、本当の王女だったので、本当の王女は女性奉公人の態度をまねたりしなく、それゆえ、誇りを持って頭を高く上げていたのでした。       

12. -Nun mi revenos al mia patro kaj li donos al vi instruon pri la verdiro.

 (FT)
今、私は父の所に行ってそして、本当のことについて、あなたに教えましょう。
(AM)
kaj 以下の文の主語はli です。
 (FT)
今、私は父の所に行ってそして、彼(父は)、あなたに本当のことについて、教えるでしょう。

13. Estu milito! Ne unu, sed multajn kapojn mi deziras. Antaŭ la vian!

(FT)
戦争しなさい! 一つではなくて、あなたの頭を含んだ多くの頭が欲しいのです。
(AM)
「戦争だ!」 この文ではantaux ではなく、 ankaux です。訂正を。
(AM)
戦争しなさい。戦え。だとMilitu. Estu milito.はどう訳すのがよいでしょうか。皆さん、考えてみてください。あなたの頭を含んだ、
ーー結局そういうことになるのでしょうが、「多くの頭が欲しい。あなたの頭も」ではどうでしょうか。
(UK)
Estu milito! 戦争(の状態)であれ!
は日本語としてとても変なので、
「(心の声:あなたがそう出るのなら、もはや)戦争です!」
(FT)
戦争であれ!(戦争なんです)  一つの頭ではなくて、多くの頭をほしいのです。あなたの頭も入れて、

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